「退屈なことはPythonにやらせよう」好評発売中

おかげさまで「退屈なことはPythonにやらせよう」は多くの方に手に取っていただいております。

さて、何人の方が書かれているように、本書の原書は、原作者のサイトで無料公開されています。
原書の英語は比較的平易なので、英語を読むのが苦痛でない方は原書で事が足りるかもしれません。*1

ただし、原書に掲載されているコードは、一部のパッケージのバージョンアップに伴う仕様変更に対応していないので、そのままでは動作しないものがあります。日本語版では修正済みです。また最新版の機能についても補足してあります。

原書のコーディングスタイルでは、関数や変数名にキャメルケースが用いられていました。本書で初めてPythonに触れる読者には、せっかく覚えるなら標準的なコーディングスタイルを身に付けていただいたほうがよいと考え、全面的に小文字下線つなぎに書き換えています。

このほか、原書の本文にあった間違いや、冗長な説明や、冗長なコードも修正してあります。

さらに、原書に記載のなかった日本語の扱いを、サンプルコードや拙作の付録記事で補足しています。付録記事では、原書で扱われていなかった便利なパッケージの使い方も説明しています。

以上のように、日本語版には原書にないメリットがたくさんありますので、日本語版をお買い求めの方は、どうか「なーんだ原書は無料だったのか」とガッカリしないでいただければと思います。

なお、下記のブクログのレビューには間違ったことが書かれていたので指摘させていただきます。
『退屈なことはPythonにやらせよう ―ノンプログラマーにもできる自動化処理プログラミング』のレビュー Al Sweigart (tefu1985さん) - ブクログ

こういう書籍は検索ができる電子版で買った方が絶対いい。日本のオライリーではなく本家オライリーから買うとDRMフリーでPDFもあるとのこと。

本書は本家オライリーでは扱っておりません。また、日本のオライリー電子書籍DRMフリーです。電子書籍はこちらからお求めいただけます⇒O'Reilly Japan Ebook Store

*1:対照的に、前に翻訳した「ハイパフォーマンスPython」は、原書の英語が非常に読みにくく、間違った記述も非常に多いので、日本語版を強くお勧めします。さらに前に翻訳した「実践 コンピュータビジョン」は、原書の英語はふつうですが、コードに間違いが多くありました。もちろん日本語版では修正済みです。